第15回 日本応用老年学会大会

テーマ:産学官民連携による人生100年時代のイノベーション
演題名:早朝の体操実施が、地域在住高齢者の身体的側面、精神的側面、社会的側面に与える効果
2020年10月3日開催

植田 拓也(1,2 柴 喜崇(3 渡辺 修一郎(2,4

1)東京都健康長寿医療センター研究所
2)桜美林大学大学院老年学研究科
3)北里大学医療衛生学部
4)桜美林大学老年学総合研究所    

本研究では、ラジオ体操を含む早朝の体操を実施が、地域在住高齢者の1年間での身体機能、精神的健康度、社会的紐帯に与える効果を明らかにすることを目的とした。
ラジオ体操会に参加している地域在住高齢者84名と、傾向スコアマッチングにて抽出した対照群84名の、1年間の身体的側面、精神的側面、社会的側面の変化を調査し比較を行った。
結果として、早朝の体操への参加は、歩行能力の維持及び友人関係のソーシャルサポートの量の増加に効果があることが明らかとなった。
運動としてのラジオ体操の身体的側面への効果だけでなく、今まで明らかとなっていなかったラジオ体操の社会的側面への効果を示せたことは有意義であると考えている。

<受賞についてのコメント>
本研究において、ご指導いただきました渡辺修一郎先生、柴喜崇先生をはじめ、調査に多大な協力をいただきました北里大学理学療法学専攻の学生及びOB、OG、本研究に参加いただきました対象者の皆様に心より感謝申し上げます。今後も、地域社会に還元できる研究を心掛け、日々取り組んでいきたいと思います。
植田 拓也