桜美林大学大学院 老年学研究科 同窓会

会長挨拶

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同窓会の門出に際して

 2002年4月、日本で唯一の「老年学」の学び舎として、桜美林大学大学院老年学専攻が歩みはじめ、2004年に一期生を世に輩出してから今年は15回目の祈念すべき年と言えます。「老年学」を学んだ15期の学徒、総勢300名を超えるジェロントロジストの仲間が、全国津々浦々に配置されたことになります。

 ご存じの通り「老年学(Gerontology)」は若い学問であり、たかだが一世紀の歴史しかありませんが、先見的な学術的発見は国内外から評価され、日本の政策立案や制度設計に援用されているのはご存じの通りです。
 この先、都市部における後期高齢者数増加が想定され、我が国が抱える喫緊の課題に対し、これまでの積み重ねを応用させながら社会に実装する。老年学の知識を、多様なセクターとの協働において波及させていくことが我々の役割であるといえるでしょう。学際的であることを加速し、その学術的成果の結晶を社会に実装していくためのお手伝いができるのであれば、望外の喜びといえます。

 日本における「老年学」創成にご尽力いただいた先生方、舵取りが難しい次世代への橋渡しに取り組まれている現役の先生方,今まさに、実践の場で日々ご活躍されている同窓生そして市民の皆様の4者の叡智が出会える場となりますよう、一歩を歩みだしたばかりの本同窓会の船出に御支援いただきたく存じます。

平成30年5月5日
桜美林大学同窓会会長
柴 喜崇
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